ホーチミンからニャチャン・カムラン国際空港へ

ホーチミン・タンソンニャット空港
ベトナム航空の国内線で約1時間のフライト
ホーチミン・タンソンニャット空港の国内線ターミナルでチェックインし、搭乗ゲートでしばし待ってニャチャン行きのベトナム航空に乗り込みました。台風が接近中とのことですが、予定どおりの搭乗開始です。1日ずれていたらやばかったかもしれません。
ベトナム航空のホーチミン-ニャチャン便はまあまあメジャー路線だと思っていたのですが、搭乗ゲートからの移動はバス。少々ダルいとは思いつつ、機体の後ろにもタラップが付いていて、最後列の我々にとっては好都合でした。
成田-ホーチミン便はB787-9ドリームライナーでしたが、もちろん国内線は通常機種。それでもLCCとの競争にさらされているせいか十分快適でした。
飛行時間は約1時間。ベトナム時間で15:40ホーチミン出発でニャチャン着は16:45となります。
さすがに短い時間なので、3歳児も退屈してる暇もなく、離陸してシートベルトサインが消えたら再び着陸のシートベルトサインが点灯、ぐらいのあっけない空の旅でした。もちろん機内食はなく、ミネラルウォーターの配布のみです。

後方からも搭乗できるベトナム航空の国内線

ホーチミンからニャチャンに向かうベトナム航空の国内線
ニャチャンのカムラン国際空港は元ロシア軍基地
眼下にはニャチャン近郊の海岸線が見えてきました。
ニャチャンの空港はかつては市内の中心近くにありましたが、2004年に市内から車で40分ほど離れたカムラン空港に移転しています。
カムラン空港を含むカムラン湾は1979年からロシア(当時のソ連)が軍事基地としてベトナム政府より25年間租借していましたが、2002年に撤退したため、手狭になっていた旧ニャチャン空港に代わって民間転用されたそうです。
1979年当時ソ連と中国は対立しており、中国とベトナム間で中越戦争が勃発すると、ソ連はベトナムを支援する目的でカムラン湾に太平洋艦隊を駐屯させていました。ソ連(ロシア)にとって、カムランは最大の海外基地だったそうです。さらに、歴史的にニャチャンとロシアは深い関係があるようで、時代を遡ると、日露戦争の際にバルチック艦隊も寄港したことがあるとか。
改めて別の記事でも書こうと思いますが、そんなバックボーンもあってニャチャンの街はロシア語とロシア人だらけでした。

上空から見たニャチャン付近の海岸